「塩」に思いを馳せる夜

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寒い夜に「鍋」料理を作りましたが、ぼんやり作っていたので「塩」を入れていない事に気付きました。

素材のうまみで食べる事も好きなのですが、なにやら今日は「塩分」を欲する私。

『良い塩梅』とはよく言ったもので(物事が「ちょうどよい具合」な時に使う言葉ですね)、今日の「鍋」は良い塩梅には少々物足りないのです。さて、どの塩をどの位入れようか…と考え、北海道で作られた塩をひとつまみ。

ちょうど良い塩梅に仕上がり、完食出来ました。

さてこの「塩」。古代より貴重であったためローマ軍が給与を塩で支払っていたという説や、北海道で言う「暖房手当」の様に、「塩手当」の給与があった説などから、「Salary(給与)」という言葉が生まれたそうです。

日本は海に囲まれていますので、比較的「塩」を手に入れやすい環境ではあるものの、海水から塩を取り出すためには、大変な努力が必要です。様々な歴史、政治的要素も加わり、現在はほぼ工業化されているのも事実。

日本古来の揚げ浜式製塩は、本当に重労働です。この揚げ浜式製塩の職人さんを浜士(はまじ)と呼ぶのですが、去年お亡くなりになり、次の方が引き継いでいます。それでも伝承される浜士はたった一人。貴重中の貴重なお話ですね。

私たちのほとんどは、働いてサラリーを得て塩を買う、サラリーマン。

ああ、私は生まれ変わったらサラリーマンでいるより、浜士になりたい。

明日は仕事の私の叫びです。なんのこっちゃw

次にブログを書くときには、海水塩や岩塩や湖水塩などについて、まじめに書きたいと思います…笑

※1…『良い塩梅』の「梅」って何?と思った方いませんか?現在の様な食酢が無かった時代、塩と梅を漬けた梅酢を使って料理の味付けをしていました。塩と梅酢が絶妙なバランスだったことから「料理の味加減が良い」という意味が発祥で、「塩梅が良い」という言葉が生まれたようですよ。

※2…『暖房手当』って、ご存知ですか?北海道の企業の一部では現在も、冬季になると支払われる賃金に上乗せして支払われる「特別手当」です。冬期間の暖房費や防寒着などの購入に使ってくださいね、という手当。あぁ、懐かしい!


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