冬になると、豚汁やなべ物やうどん、蕎麦など…暖かいもの食べたくなりますね。そしてその温かい汁物に似合う『七味唐辛子』。実は私は無類の『七味好き』
一時期は数種類の七味を並べて…今日はどれにしようかな?というくらい!今はお気に入り1つ、ですけどねw
さてこの「七味唐辛子」、歴史は1625年にさかのぼり、実は漢方薬にヒントを得て開発された調味料。その時代には「食事で漢方薬が食べられる」と大人気になったそうです。
この薬のような食べ物の様な物を売り出したのは…
江戸前期の時代、医者や薬屋が多く立ち並ぶ領国薬研堀(やげんぼり:地名)に店を構えていた中島徳右衛門。
彼は漢方薬研究家でもあり、薬種商人でもあった為、最上級の材料を用意し、注文客の好みの量で調合して見せた…というパフォーマンスも含めて大人気となりました。時代を先取りする商売人でもあったのですね!
粋な江戸っ子には「なないろ」と呼ばれる大人気商品を作り出した彼は、将軍徳川家光からもたいそう気に入られ、「徳」の漢字を名前に入れて頂いたそうです。
そしてそのお店が今でも続く名店【やげん堀中島】なのです。
フルネームは知らなくても、今は浅草の「やげんの七味」とか「やげん堀」の呼称でご存知の方も多いでしょうね。
七味の正体は、七つの薬種が含まれているから、なのですが、現在はメーカによって異なるそうです。やげん堀中島はそれぞれ産地と特性の異なる唐辛子を用い、ひとつは乾燥粉末、ひとつは焼いてから粉末にし、2種類。その他、山椒、麻の実、黒ゴマ、陳皮、芥子の実の5つで合計7つ、としているそうです。
その他に七味によく使われるのは香りの高い紫蘇や、彩りを添えるのに青のりや、紅白の色目になるので縁起が良いと、白ごまが使われるところもあるそうです。
私の現在のお気に入りは、山椒のバランスが多い!!最高です。今夜は炒め物を作って食べようと思い準備していますが、この七味唐辛子をかけて、「ひーひー」言いながら、冬の冷えに備えようと思います。どこの七味かわかったかな?
皆さんも、七味唐辛子をかければ、立派な薬膳料理!!
おいしくたのしくありがたく、召し上がれ!!
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